レジリエンス外来.68
「レジリエンスの力は誰にでもあります」
清水先生は、そう断言します。
それは、医学的にも証明できることなのでしょう。
ただ、
「レジリエンスの力を持っている」
ということと
「レジリエンスの力を使える」
ということは、違います。
力、エネルギーは、
発揮する方向、ベクトルによって、
その力、エネルギーが本来持っているはずの
「威力」ともいうべきものも変わると思われます。
「威力」が変われば、その力がもたらす、生み出す
「効力」が変わることも、また「必然」です。
精神腫瘍医は、
患者が持つレジリエンスの力を、
その患者の「幸せ」に向かうように導きます。
レジリエンスの力のベクトルを、
その患者の「幸せ」に向かうように導きます。
体験した者ではなければ、
上手く伝わらないかも知れません。
それでも、どうして伝えたくて、伝えたくて、
ここに記し続けています。