「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

コントレイル.54

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人は死んだらどこに行くのだろう?

病気になった私は、死を受け容れることで苦しみました。

そんな私は、清水先生に出会って、それまでとは異なる世界へと展開することになりました。

清水先生から、「死生学」というキーワードを教えていただいたことで、私は「生きる」ということを考えることになりました。

清水先生のおかげで、死ぬことばかり考えていた私は、

生きることを考えるようになったのでした。

そして、生きることを考えるうちに、

私は宗教ではなく、歴史に答えを探しました。

そして、日本人は古来から

「人は死んでも何処にも行かない

そう考えていたらしいことを知りました。

そんなところにたどり着くことができたのは、

毎月一回の「科学者」である清水先生との対話のおかげです。

2015年の11月に始まった清水先生との対話は、

本日、2020年3月18日をもって完結します。

私は精神腫瘍科外来から卒業することにしました。

精神腫瘍医清水研さんと私との関係を、

医師と患者という関係から、別の形をとることにします。

未来は限りなく広がっていて、それでいて決まっている。清水先生との出会いからの道程は、選択の結果の必然だったようです。

清水研さんと酒を酌み交わす日が楽しみです。