「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

コントレイル.61

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清水研先生から、国立がん研究センター中央病院を辞されことを、2019年の年末に知らされました。

 

「清水先生は私の命の恩人です」

 

清水先生と出会う前の私は、

死を受け入れることばかり考えていました。

 

来年の事業計画。

定年後の暮らし。

東京2020

 

それらは、私にとって不確実な未来にすぎませんでした。

 

自分に関わりがあるのか無いのか、わからない未来。

 

私はうずくまって足下ばかり見つめていました。

 

足下ばかり見つめていた私の視線を、

まずは90度動かして前を見させて、

さらに90度動かして、上を向かせてくれました。

 

そんな清水先生が、

がんセンターから居なくなる日が来る

とは、まったく想像もしていませんでした。

 

「卒業」

 

という言葉が私の中に浮かびます。

 

「花びらは散る。花は散らない」

 

という言葉も、私の中に浮かびました。

 

がんで不安なあなたに読んでほしい。 自分らしく生きるためのQ&A