コントレイル62
「人生でほんとうに大切なこと」
この本は、文筆家の稲垣麻由美さんが
「医師でもなく、患者でもない」
という立場で、
「物語」➕「コラム」というフォーマットを用いて、
という存在を紹介する
作品を上梓してくれました。
そして、この「人生でほんとうに大切なこと」
を読んでくれた文響社の編集者さんが、
「もしも1年後、この世にいないとしたら」
を上梓してくれました。
この清水研医師が、がんという「ダメージ」からの復元力である「レジリエンス力」を紹介することで「希望」と「価値観の見直し」を、提案してくれた作品は、
五万部を越えるベストセラーになりました。
さらに、首都圏の電車内の広告で、のべ1億人の人に
「精神腫瘍医」の存在を伝えてくれました。
また、これとは別に「人生でほんとうに大切なこと」
を読んでくれたビジネス社の編集者さんが
「がんで不安なあなたに読んでほしい。」
という、作品を上梓してくれました。
こちらは、がん患者の患者会の皆さんに協力していただくことで、まさに「がんで不安なあなた」の不安をやわらげる作品になっています。
稲垣麻由美さんが発した光が、二人の編集者に届いて、
それぞれの編集者の独自の「反射角」で反射した光が
次々と拡散してゆく様を想像すると胸が熱くなります。
「死なないつもり」で生きている人。
「死なないつもり」の人が作る社会。
それは、「見えない敵」であるウイルスに対しては脆いものであることに、私たちは気づきました。
新型コロナ禍を、新しい価値観を共有する機会にする。
私には必ずできるという確信があります。