コントレイル69
竹内整一氏は、佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」も、この著書の中で紹介しています。
かつて、我が家の本棚にあったこの絵本は、子どもたちの成長と何度かの引越しのために無くなっていました。
我が家の全員が読んでいた絵本ですが、私だけはその内容を忘れていました。
━ある雄ねこがいて、その猫は100万回死んで100万回生き返ってきたと。
ところがそれが、ある雌ねこを愛して、そしていっぱいの子どもをつくる。
しかし、その雌猫に死なれて泣きに泣いて、結局死んでしまうが、今度は生き返らなかった、と。
その雄ねこは、こちらの世界でほんとうに生きた。
その生というものをまっとうした、ということになったのではないか、と思います。
だからもう再び生き返る事はなかったということではないのか、と。
そして、この絵本の最後のページに描かれている風景についての印象的な記述があります。