「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人生でほんとうに大切なこと

https://www.amazon.co.jp/dp/B076GTTQYH/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1 がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話 がんは身体だけでなく、心(精神)をもむしばみます。 それは、がんが「未来を変えてしまう病気」だからです。 未来を失…

コントレイル.2

「もしも一年後、この世にいないとしたら」の売上げ?が、28000部を突破したということを、書店のPOPで知りました。 この成功の理由のひとつは、がん専門の精神科医、つまり、精神腫瘍医である清水研先生を、「死についてよく知る人物」とブランディング…

コントレイル.1

「この人はたくさんの「死ぬ人」と話しをした人だ。 この人は、死と親しい人だ。 だから、私も死ぬのだ」 清水研先生の初対面の感想です。 死神、というわけではなく、死と親しい人。 この人ならば、死について、よく知っているだろう。 私が死ぬ準備をする…

レジリエンス外来.71

首都圏のJR全線の利用者は、1週間でのべ1億人近いそうです。 と、いうことは、 この広告を1億人近い人が眼にすることになります。 本を買おうと買うまいと、 「がん専門の精神科医が存在する という情報を1億人が眼にする、 と、いうことになります。 「…

レジリエンス外来.70

「稲垣麻由美さんに書いてもらえて、ほんとうに幸福だった」 そのことを、みひろさんのPOPを見て、改めて思い知らされました。 何故なら、稲垣さんが記したのは「がん患者の闘病記」ではなく、「精神腫瘍医の症例記録」であるからです。 これは、著者が患者…

レジリエンス外来.69

みひろさんが清水先生に託した葉書を受け取ったのは、 清水先生の外来の時間でした。 みひろさんの葉書には 今年の7月に骨巨細胞腫が発現したこと。 読売新聞の記事で私のことを知ったこと。 清水先生から「人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医…

レジリエンス外来.68

「レジリエンスの力は誰にでもあります」 清水先生は、そう断言します。 それは、医学的にも証明できることなのでしょう。 ただ、 「レジリエンスの力を持っている」 ということと 「レジリエンスの力を使える」 ということは、違います。 力、エネルギーは…

レジリエンス外来.67

もちろん、人生に勝ち敗けはありません。 けれども、 「自分の身体は、けしてがんに勝つことは出来ない」 と知った時の敗北感は、 人を俯かせるには充分だと思います。 いや、膝を屈してしまいかねません。 かつての私のように。 幸いなことに、私は国立がん…

レジリエンス外来.66

扉が開く毎に、別の「物語」が飛び込んでくる。 こうまとめてみれば、レジリエンス外来の現場は美しいもののように思うことができるかもしれません。 しかし、その「物語」の多くの語り始めは、 「後悔」から始まることが多いのではないか。 そのように思わ…

レジリエンス外来.65

本が出版されてしばらくしてからのことです。 清水先生から私たち宛に「嬉しい報告メール」が届きました。 「人生でほんとうに大切なこと」の本を読んだ出版者の方から、「生きることについて考えるような本を出しましょう」というお手紙をいただきました」 …