コントレイル.1
「この人はたくさんの「死ぬ人」と話しをした人だ。
この人は、死と親しい人だ。
だから、私も死ぬのだ」
清水研先生の初対面の感想です。
死神、というわけではなく、死と親しい人。
この人ならば、死について、よく知っているだろう。
私が死ぬ準備をするのを助けてくれるだろう。
5年以内には死ぬであろうと信じている私は、
そんな清水研先生に、不思議な安心感を覚えました。
「先生、がん患者の最期の望みで、一番多い望みは何ですか?」
私は、清水研先生に尋ねます。
残された時間を無駄なく使いたい。
その為には、他の死んだ人たちの末期の願いを知ることで、最期の時間ある有効に使いたい。
「よく生きた」と言って笑って死にたい。
その為には、死と親しい清水先生に、教えて欲しいことがたくさんありました。