「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

コントレイル26

f:id:syukugami:20200125143703j:plain

2020年を迎えた今、私は死ぬことが怖くなくなりました。

いえ、ずいぶん以前から、私はそんな「気分」で生きるようになりました。

清水先生とのコントレイルの結果にたどり着いた上記のような「気分」について、言葉にする作業に取りかかりたいと思います。

私の死に対する具体的な恐怖は、私のがん宣告が「5年生存率5%」ということから始まったわけではありませんでした。

私が「恐怖心」を抱いたのは、治療が終わった後に始まった「痛み」と「息苦しさ」という身体へのダメージからでした。

頭で考える「死ぬことへの恐怖」と、身体で感じる「死ぬことへの恐怖」とは、少し異なるものなのかも知れません。