「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

5%の5年間. ドラマにならない話5

親しい人を亡くしたり、死を意識した人が

少し楽になれる「時間」の考え方に出会いました。

 

以下は、テレビドラマの台詞の一部です。

(視聴した方が書き起こしてくださったものを拝借しました)

 

 親友の急死から1年たった主人公に、謎の男が語ります

 

「やり残したことなんてないと思いますよ。

 人間にはやり残したことなんてないと思います。

 過去とか未来とか現在とかって、何処かの誰かが勝手に決めたものだと思います。

 時間って過ぎていくものではなく、『別にあるもの』だと思うんです。

 人間は現在だけに生きているんじゃない。

 5歳、10歳、⒛歳、30、40そのその時を懸命に生きていて。

 それは別に過ぎ去ってしまったものなんかではなく。

 だから、あなたが笑っている彼女を見たことがあるなら。

 彼女は今も笑っているし。

 5歳のあなたと5歳の彼女は今でも手をつないでいる。

 今からだっていつだって気持ちを伝えることができる。

 人生って、小説や映画じゃない。

 幸せな結末も悲しい結末もやり残したことなんかない。

 あるのはその人がどんな人だったかということだけです。

 だから人生には2つルールがある。

 亡くなった人を不幸だと思ってはならない。

 生きている人は幸せを目指さなければならない。

 人は時々、寂しくなるけど、人生を楽しめる。

 楽しんでいいに決まっている」

   坂元裕二 「大豆田とわ子と三人の元夫」

  

親しい人を亡くしたり、死を意識した人が

少し楽になれる「時間」の考え方だと思いました。

 

 

大豆田とわ子と三人の元夫 1