「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

コントレイル.35

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もしも、逆の立場であったたなら。

私は自分が与えてもらったように、

誰かに与えることができるだろうか?

大澤さんが私に対して注いでくれた厚情を、

私は大澤さんに注ぐことができるだろうか?

そんなことを考えたこともあります。

もちろん、気持ちは注ぐことはできます。そこは間違いない。けれども実際のところ「役に立てるか、否か」というと、難しい。

大澤さんは、自分の得意分野で私を助けてくれました。

まぁ、私と同じようなことで大澤さんが窮地に立たされることは、想像もできません。

ただ、大澤さんの力になれるのならば、

私はできることを全てやろうとすると思います。

たとえば、残りの時間の全てをかけてでも。

大澤健二という人は、私にとってそんな存在です。