「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

コントレイル33

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「ビジネスマンは、常に100%のパフォーマンスを発揮することはない」

大澤さんは私に説明します。

「人生、晴れの日も有れば、雨の日もあります」

大澤さんはニコニコと話します。

「体調もそうです。身体はもちろん、精神状況にもアップダウンはあります」

大澤さんはウンウンと話します。

「ですから、発揮できるパフォーマンスも、80%の時も有れば、120%の時もあるかもしれないです」

大澤さんはフムフムと話します。

「そして、会社はその事を知っています。千賀さんが調子が良い時もあるし、調子が悪い時もあることを。だから、千賀さんは慌てないことです」

大澤さんはコンコンと話します。

「くれぐれも軽挙妄動しないように」

大澤さんは、私だけでなく、全ての人に同じことを伝えたいといいます。

「たぶん、あなたが思う以上に、人生は長い」

会社を辞めた後の人生。

それを支える経済はどうするのか。

それはどのくらい続くのか。

大澤さんは、「大切に生きる」ということを、

私に気づかせてくれました。

先が短いからといって自暴自棄になることはない。

先が短いからこそ、大切に生きれば良い。

大澤さんも、清水先生と同じことを気づかせてくれました。