レジリエンス☆がん専門の精神科外来

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

レジリエンス外来.59

稲垣先生の取材を受けるにあたって、金井雄資師は水道橋の宝生能楽堂を取材場所に選んでくれました。

能舞台の構造や能面(おもて)をつけた時に能面の眼=孔(あな)からの狭い視野の中で「何を目印にして舞台に立つか」などを、実際の橋掛かりや能舞台で説明してくれました。

金井さんの上品でいながら快活な、つまり「スター」な姿に、沢山の著名人や成功者を取材してきた稲垣麻由美さんでさえ、その眼がハートの形💓💓になっていました。

「大澤さんが、「お能とは、ズバリ何ですか?」って尋ねた時に、金井さんは「生者と死者との邂逅です」って答えてくれたけど、もっと話をしたいんだ」

私は、私と清水先生とのカウンセリングが、シテである私の物語を、清水先生がワキとして引き出してゆく、という「夢幻能」の構造に似ているという感想を金井さんに説明しました。

「千賀さんの物語を描くにあたって、お能のこと、日本に伝わる独特な「死生観」を教えてください」

稲垣先生の眼は、文筆家の眼に戻っていました。

「千賀のためなら、何でもします」

金井さんはいつものように男前に応えます。

稲垣先生がICレコーダーをオンにしました。

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