「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

コントレイル.44

 

稲垣さんは清水研先生をスーパードクター風に描きませんでした。 

 

けれども、清水研先生がスーパードクターであることは、清水先生と対面した人ならば感じとることができることでしょう。

 

「この人ならば、話すことができる」

「この人ならば、聴き取ってくれる」

「この人ならば…。」

 

人間のいわゆる「五感」の他の、「第六感」ともいわれる感覚が教えてくれるのでしょう。

 

「人生でほんとうに大切なこと」のコラムで描かれるように、

 

何故か、誰もが清水先生には心を開く。

 

とはいえ、誰もが清水先生の前に立つとぺらぺら喋り出すわけではありません。

 

清水先生は、誰に対しても、丁寧に慎重に心をほどく手伝いをします。

 

私の想像ですが、

清水先生以外の医師が、同じように丁寧に慎重に心をほどく手伝いをすれば、患者は心を開くのではないかと思われます。

それは清水先生が自身の経験から積み上げた「清水メソッド」とでもいうべきものが出来上がっているからです。

 

自身の経験を積み上げた「清水メソッド」を、スーパードクター清水研は後進の精神腫瘍医に伝えていきます。

 

そしてスーパードクター清水研は、今日も患者との対話を積み重ねていることで、後進の追づいを許さないでトップを走り続けているのでしょう。