「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

コントレイル.43

私が稲垣麻由美さんが、精神腫瘍学に携わってくれたことを「幸運」と断言するのは、

私は稲垣さんの「学歴」を知らずに「精神腫瘍科の話を書籍にしたい」と相談したからなのです。

そうなんです。

臨床心理士を目指して、系統的に心理学などを学んだ人だから稲垣さんを選んだ、というようなわけではありませんでした。

選んだ稲垣さんが、偶然、必要とされる最低限以上の知識を持っていた。

そのおかげで、「精神腫瘍学の入門書」が登場することになった。

私が稲垣麻由美さんがこの本に携わってくれたことを「幸運」と断言するのは、こういう理由からなのです。

やがて「人生でほんとうに大切なこと」は、「もしも一年後、この世にいないとしたら」を連れてくることになったのです。

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