「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

コントレイル91

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↑本文とはあまり関係ありません。

 

クスリの話が続きます。

 

医療麻薬の服用は、入院初日になります。

入院時の診断は、手術不能・化学療法(抗がん剤放射線治療)を施す。

5年生存率5%を20%に引き上げる。

というものでした。

 

医療麻薬投与の判断は主治医ではなく、担当医となった若い女性医師が下しました。

 

医師の使命は、病気を治すこと。

というのは、私としては少し違和感を覚える言葉です。

何故なら、治らない病気というものが存在するからです。

 

ですから、医師の使命は患者の苦痛を緩和すること。

私は、そう思います。

 

2015年9月5日に投与された医療麻薬のおかげで、私の痛みは緩和されました。

私は担当していただいた先生に大変感謝しています。

2015年9月の段階では、私は95%の確率で5年以内に死ぬ予定でした。

ですから、医療麻薬の投与は正しい選択です。

まさか、その後、5年間も医療麻薬を使用するなとどは想像に難かったと思います。

 

なにを言いたいかというと、

データで全てを判断することはできない。とういうことです。

 

私たちは、本当に十人十色です。

同じクスリを服薬しても、効果も副作用もそれぞれに違います。

 

ですから、患者はクスリと自分の身体の反応を、自分で見極めなければなりません。

 

医師には【過去】のデータしかないのです。

患者の身体は患者のものです。

そして、患者の反応とは【未来】のことなのです。

 

患者は医師に過剰な責任を求めるべきではない、そう私は思います。

 

医療麻薬は痛みを緩和するどころか、消し去ってくれます。

その素晴らしい作用とともに、副作用も、もちろんあります。

クスリとは、そういうものなのです。