「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

コントレイル29

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迷惑をかけない。

ということではないかも知れませんが、

「長く患った末の死」

も、避けられるものならば避けたいものです。

家族の負担になりたくない。

家計を支えてきた者としては、どうしてもそう思います。

思えば私の父は、食道がんが発現して一年保たずに亡くなりました。

そのおかげでか、父には暗い思い出はありません。

家族に病人がいると、家が暗くなる。

ということを聞いたことがあります。

長く患った末の死は、なんとかして避けたいものです。

とはいえ、私の病気は治らないのです。

病気は治らないけれども

病人らしく振る舞わないことはできる。

私はそんなことを考えるようになります。