「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

レジリエンス外来.42

 

あの混乱の日々から3年が過ぎました。

5年生存も、達成まであと1年です。

 

レジリエンス外来のおかげで、

私は今を生きることを続けることで、

未来に生きることを知りました。

 

そんな私の食道に、腫瘍が見つかりました。

 

人間ドックの胃カメラで目視できた腫瘍。

 

細胞検査の結果は、今月末には判明します。

 

あの腫瘍は、もしかしたら「良性」かも知れません。

肺がんが浸潤してきたものなのかも知れません。

 

私の父は食道がんで亡くなりました。

 

 

とはいえ、検査結果は、

私にはコントロールできないことです。

 

私にできることは「記録」することです。

 

私が「記録」すれば、誰かの役に立ちます。

必ず、役に立ちます。

 

生き物の最大の使命は、「伝えること」です。

(そのために、細胞分裂は始まりました)

 

そして、私に何が起きたとしても、

私には支えてくれる家族と、自慢の仲間たちがいます。

 

家族も仲間たちも、3年前にもいましたが、

私は混乱してしまっていたので、

ひとりぼっちになっていました。

 

けれども、清水先生のレジリエンス外来のおかげで、

私は静かに検査の結果を待つことができます。

 

腫瘍の発現にも慌てず騒がず。

何しろ清水先生も、

私の自慢の仲間たちのひとり、なのですから。

 

そして、私が上手く伝えることができなくても

稲垣麻由美さんが伝えてくれます。