「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

5%の5年間.ドラマなどでは語られることはない

進行性肺がん、5年生存率5%の診断を受け、

放射線治療を33回、抗がん剤治療を合計26回受けました。

 

治療が成功したおかげで、5年を過ぎた今でも生きています。

おまけに、働くことさえできています。

 

ドラマなどでは、治療に成功し、命をつなぎ留めました。

で、ハッピーエンドとなるのでしょう。

 

しかし、命をつなぎ留めたのだから、ドラマは続きます。

 

治療することで傷ついた神経細胞の「痛み」

医療麻薬でも抑えることができない「痛み」があることを知りませんでした。

 

普通に考えて、

命がつながったこと>痛み

ですから、語る価値のないことなのかもしれません。

「痛いのは生きている証拠」ということも理解できます。

 

とはいえ、「痛い」のはやはり応えます。

「痛み」を抱えてのドラマを続けることになります。

 

いずれにせよ、私は「人生の途中」にいることになります。

途中である限り、バッドエンドではない。ということも言えるでしょう。

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