レジリエンス 6
純さんはとてもはにかみ屋さんの保健師さんです。
2016年10月に「人生でほんとうに大切なこと」という本が出版されました。
純さんは、その本を読むことで、私と著者の稲垣麻由美さん、そして清水研先生のことを知ったそうです。
さらに純さんは鎌倉で開催された講演会にも来てくれたそうです。
そして、「精神腫瘍科の存在を知らしめる」ということに共感したといいます。
純さんは熊本の生まれなので、同郷の私に親近感を持ったといいます。
純さんは保健師なので、医療関係者としても「がん患者や家族の心のケア」に興味を持ったともいいます。
今、純さんは熊本県人がよく集まる郷土料理のお店に「人生でほんとうに大切なこと」の本を寄贈しようとしてくれています。
熊本出身者が関係しているから、という理由で、郷土料理屋に寄贈する。
その行動をすぐにできなかった自分を、純さんは恥じいるように伝えてくれました。
私はとても感動しました。
感動の火というものは、灯りやすいけれども、灯し続けることがとても難しいことを、誰もが知っています。
純さんは、感動の火を灯し続けてくれているのです。
純さんのような応援団がいてくれる。
いまでも灯し続けてくれる人がいてくれる。
この喜びを、どう伝えたらよいのでしょうか。