レジリエンス 7
レジリエンスは「元に戻る力」という定義ですかね。
マイナスからゼロに戻る力。
ならば、ゼロを突き抜けて、プラスに至った場合は、
どういえば良いのか?
「成長というのでしょうかね」
清水先生は、いつでも正解を教えてくれるわけではありません。
そもそも、清水先生は答えをくれません。
清水先生は、患者を窮屈にしている、患者か窮屈になっている「原因」を示唆してくれるだけです。
患者の前に、患者の歩みを止める「突っ張り棒」がある時に、
「棒かあるように思います」
というだけです。
「成長したとしたら嬉しいけれども、この四年間、痛かったことは、それとこれとは、別の話かなかな。それでも、そもそもあの時に「本を出しましょう」と言ったことが始まりですかね」
今日の清水先生の精神腫瘍科外来の時間は、
こんな会話から始まりました。