「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

レジリエンス 7

レジリエンスは「元に戻る力」という定義ですかね。

マイナスからゼロに戻る力。

ならば、ゼロを突き抜けて、プラスに至った場合は、

どういえば良いのか?

 

「成長というのでしょうかね」

清水先生は、いつでも正解を教えてくれるわけではありません。

 

そもそも、清水先生は答えをくれません。

 

清水先生は、患者を窮屈にしている、患者か窮屈になっている「原因」を示唆してくれるだけです。

患者の前に、患者の歩みを止める「突っ張り棒」がある時に、

「棒かあるように思います」

というだけです。

 

「成長したとしたら嬉しいけれども、この四年間、痛かったことは、それとこれとは、別の話かなかな。それでも、そもそもあの時に「本を出しましょう」と言ったことが始まりですかね」

 

今日の清水先生の精神腫瘍科外来の時間は、

こんな会話から始まりました。