レジリエンス外来 1
「今の5年生存率は5%。手術はできません。抗がん剤と放射線を同時に施す化学療法で、5年生存率は20%程度でしょう」
その治療が終わりました。
私は治ることが無い病気になってしまいました。
「私のこれからの短い人生は、病気に染められてしまうだろう」
そう思い込んでいた私が、
「病気は私の人生の1ページに過ぎない」
そう思えるようになったのは、
「レジリエンス外来」を受診したからだろうと、確信しています。
清水先生が開設した「レジリエンス外来」は、
一般の精神腫瘍科の外来とは異なる「プログラム」です。
.「レジリエンス外来」の目的は、患者の「レジリエンスの力」を育むことです。
「レジリエンスの力」を清水先生は「再生する力」という風に説明してくれます。
そして、患者に、私に静かに問いかけました。
「あなたの、あなただけの物語を聞かせてください」