「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

レジリエンス外来.24

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がんセンターで毎日がん患者と向き合う清水研医師は、

「日本で一番たくさんのがん患者の物語を聴いた医師」と、呼べるかもしれません。

一方我らが「文筆家」稲垣麻由美さんは、かつて、たくさんの「成功者」の物語を聴いてきました。そして、稲垣さんは「成功者」になる人たちのある「共通点」を見出したそうです。

稲垣さんは考えます。

この「共通点」は、「成功するための条件」のようなものかもしれない。

それならば、成功をめざす人に、稲垣さんがこの「共通点」を「足して」あげれば、(あるいは「引いて」あげれば)、その人が成功する応援ができるかもしれない。

その考えた稲垣さんは、文筆活動を続けるかたわら、

ブランディングプロデューサー」としての活動を始めました。

私が知っている稲垣麻由美さんは、「ブランディングプロデューサー」としての稲垣先生でした。

かつて、私は仕事でメンタルケアのプログラムを作ったことがあります。

その折に、プログラムの参加者がプログラムが終わっても、彼の彼女の心の支えになる「おみやげ」が欲しいと考えました。

プログラムに参加してしばらくは、強くなってメンタルも、時が過ぎると弱まってしまいます。

弱まるのではなく、元に戻るのです。

けれども「おみやげ」があれば、形になる「おみやげ」があれば、メンタルが強くなった体験を思い出してくれるかもしれない。

その「おみやげ」を提供していただいたのが、稲垣先生でした。

私が稲垣麻由美氏をチームの「文筆家」に選んだのは、

彼女が清水研医師と同じように、たくさんの人から、たくさんの物語を聴き取った人だからです。

稲垣麻由美先生は、そういう「文筆家」なのです。