「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

レジリエンス外来.57

2019年10月17日。食道の腫瘍の細胞検査の結果。

「悪性の所見無し」

とのことです。ご心配をおかけしました。

細胞検査の結果がこんなにあっさり出ることもあるのだと、感心しました。今後の対応については、がんセンターの主治医と相談することになります。

さて、「清水先生のビビデバビデブーではない」ということは、実は重要なことです。

簡単に言うと、

「稲垣先生はノンフィクションライターなのだ」

ということなのです。

私たちが、「がんは身体だけでなく、心も蝕む。けれども、がん患者もその家族も、精神腫瘍医のサポートを受けることができる」ということを伝えるときには、

「魔法使いのような名医」は必要ではないでしょう。

具体的な事実の積み重ね。

さまざまな患者が、家族が救われたという事実。

その事実を実直に積み重ねる作業こそが、

稲垣麻由美先生が

「戦地で生きる支えとなった115通の恋文」

で、私たちの胸にストレートに恋文を届けた手法です。

それと同じことを、稲垣先生は「人生でほんとうに大切なこと」で積み重ねてくれました。

だからこそ、患者たちと清水先生との対話が、私たちに届く理由なのです。

「人生でほんとうに大切なこと」は、「115通の恋文」の稲垣麻由美先生だからこそ書き上げることができる作品なのです。

そんな稲垣先生は「もしも、一年後にこの世にいないとしたら」を構成しています。

これらの本はドラマチックでも奇想天外でもないかも知れません。

けれども、本当のことだけが書かれています。

いや、ほんと。

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