「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

レジリエンス12

 

痛みを堪えることを意味がない。

医療麻薬を使って痛くない時間を作ることは、

この4年間、ほんとうに必要なことでした。

 

それは今も同じです。

 

医療麻薬を使わなくては消えない痛みを、

私は抱えています。

 

医療麻薬の使用をやめるためには、時間がかかります。

医療麻薬には、離脱症状というものがあります。

 

私は「オキシコドン」というクスリから「ナルサス」というクスリを処方されるようになりましたが、このナルサスも医療麻薬です。

 

さらに、私は4年間、睡眠導入剤も使っています。

この睡眠導入剤の使用も、時間をかけてやめる必要があります。

 

毎日毎日、多量にクスリを摂取してきました。

 

それでも、こんなにクスリを飲んだおかげで、

今日まで生きてこられたのだと思っています。

 

クスリを変えることに不安無く挑戦できるのも、

精神的に安定しているからこそです。

 

緩和ケアと精神腫瘍科のドクター達への信頼感はもちろんのことです。

 

それよりなにより、私には「生きたい」という意志があるからこそだと思います。