「人生でほんとうに大切なこと」 精神腫瘍医との対話

「5年生存率5%」のがん患者が、がん専門の精神科医と共に歩んで来た「絶望の淵から希望の星まで」の道程

レジリエンス外来.6

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レジリエンス外来で語る「私の物語」とは、

「病気になる前はどんなことを大切にしてきたのか」

そして

「病気になって、何を失ったと感じているのか」

を、言葉にしていきます。

これは、いわゆる「障がいの受容」と同じような構造といえるかも知れません。

がんという病気は、ライフプランを変えざるをえないという点では、ある意味、障がいと同じようなものでしょうか。

がん、あるいはがんの治療のために、身体の一部や機能を失う人はたくさんいます。

失うものが、身体の一部や機能ですむのならば幸いなのかも知れません。

身体の一部を失うことを避けようとして、治療を迷ったあげくに命を失う人も少なくない、と聞きます。

「あなたはどのような家族のもとに生まれましたか?」

「あなたは、どのように育てられましたか?」

私は両親や家族について「言葉にする」ことを始めました。