レジリエンス外来.6
レジリエンス外来で語る「私の物語」とは、
「病気になる前はどんなことを大切にしてきたのか」
そして
「病気になって、何を失ったと感じているのか」
を、言葉にしていきます。
これは、いわゆる「障がいの受容」と同じような構造といえるかも知れません。
がんという病気は、ライフプランを変えざるをえないという点では、ある意味、障がいと同じようなものでしょうか。
がん、あるいはがんの治療のために、身体の一部や機能を失う人はたくさんいます。
失うものが、身体の一部や機能ですむのならば幸いなのかも知れません。
身体の一部を失うことを避けようとして、治療を迷ったあげくに命を失う人も少なくない、と聞きます。
「あなたはどのような家族のもとに生まれましたか?」
「あなたは、どのように育てられましたか?」
私は両親や家族について「言葉にする」ことを始めました。