レジリエンス外来.40
「人は死んだら、何処に行くのだろう」
「死んだら、この痛みはどうなるのだろう」
私がそんなことを考えるようになったのには、
「医療麻薬」と関係があるのかも知れません。
発現以来、2カ月近く苦しめられた痛み。
私は、医療麻薬のおかげで、その痛みが「消えて無くなる」ということを体験していました。
痛みを鎮めるのが、鎮痛剤。
そして、がんの疼痛を鎮める為には、医療麻薬を鎮痛剤として用います。
その効力は、痛みを「鎮める」というよりも、「消し去る」と表現する方が適当なように感じます。
「消えた痛みは、何処に行くのだろう?」
私は、そんなことを考えるようになりました。
「死にたくない」
そう思っていたからだと思います。
「死にたくないけど、死を受け入れなければならない」
そう思っていたからだと思います。
しかし、受け入れる方法がわかりません。
日本で一番沢山のがん患者の話を聴いている清水先生ならば、その方法を教えてくれるのではないか?
そんなことを期待しました。